デリカド

命懸けで森を守る、これはもう⼀つの戦争だ――気候変動の最前線でフィリピン“最後の秘境”を 決死で守る環境保護活動家たちを追うドキュメンタリー

エミー賞2023 最優秀調査ドキュメンタリー賞ノミネート
シドニー映画祭2022年 サステイナブル・フューチャー賞受賞
Hot Docs 2022 最優秀国際ドキュメンタリー賞ノミネート ほか多数

監督:カール・マルクーナス
配給:ユナイテッドピープル
98 分/⽶国・フィリピン・英国・オーストラリア・⾹港/2022年/ドキュメンタリー
©2022 DELIKADO LLC
公式サイト

“最後の秘境”を守る環境警備隊による命懸けの闘い

フィリピンの「世界で最も美しい島」パラワン島は“最後の秘境”、“最後の⽣態系フロンティア”として名⾼く、⼿つかずの⾃然やコバルト・ブルーに輝く海を求めて世界中から観光客やダイバーが訪れるアジア屈指のリゾートだ。しかし、⼀⾒のどかな熱帯の島に⾒えるパラワン島では、違法伐採や違法漁業が横⾏している。この雄⼤な⽣態系を守るため、地元の環境保護NGOを束ねるパラワンNGOネットワーク(PNNI)が⽴ち上がった。環境警備隊である彼らの闘いは戦争に近い。違法伐採者はライフルで武装しており、命を落とすメンバーが後を絶たないのだ。⼈類は「6度⽬の⼤絶滅」や気候変動の危機に直⾯しているが、この島は開発によって急速に⽣物多様性が失われている最前線になっている。

リゾートを訪れる私たちに決して無関係ではない問題

PNNI の代表ボビーは環境弁護⼠としてタタ、ニエヴェスらのメンバーと共に、パラワン島の⽣態系を“経済発展”のために破壊しようとする腐敗した政治家や実業家を相⼿に命がけの闘いを挑む。チェーンソーの⾳を頼りに森を進み、違法伐採者から押収したチェーンソーは700 台に上る。それらは事務所前にクリスマスツリーのように積み上げられている。また、事務所の敷地内には違法に⽊材を積んでいた船やトラックを展⽰した博物館もある。ボビーは、パラワン島を守るためエコツーリズムの推進を掲げる候補者の町⻑再選に協⼒するが、2 ⼈は時のドゥテルテ⼤統領に殺害予告を受ける。果たして彼らは“最後の秘境”を守ることができるのだろうか──。

上映スケジュール
6/14(土)~20(金) 10:00
6/21(土)~27(金) 15:05
6/27で終了予定
料金
一般1,900円
シニア1,300円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,100円
★入場システム、サービスデー・その他割引