恐怖の報酬【オリジナル完全版】

1977年 / アメリカ / 日本公開:1978年3月25日(短縮版)/2018年11月24日(オリジナル完全版)/ 121分 / コピアポア・フィルム 配給

監督・製作ウィリアム・フリードキン

脚本ウォロン・グリーン

原作「恐怖の報酬」ジョルジュ・アルノ ー

出演ロイ・シャイダー、ブルーノ・クレメル、フランシスコ・ラバル、アミドゥ、ラモン・ビエリ

「報酬」は 1 万ドル。一触即発のニトロ運搬に命を賭けた男たちの運命は―。
南米奥地の油井で大火災が発生。祖国を追われ、世界各地からその地に流れてきた 4 人の犯罪者は、1人 1 万ドルと新たな身分という「報酬」と引き換えに、わずかな衝撃でも大爆発を起こす消火用ニトログリセリン運搬を引き受ける。2 台のトラックに分乗した男たちは、火災現場まで道なき道を 300 キ ロ、ジャングルの奥へと進んでいくが、その先に待ち受ける彼らの運命とは―。

『恐怖の報酬』(1977)は、『フレンチ・コネクション』(1971)でアカデミー作品賞・監督賞ほか 5 部門受賞、『エクソシスト』(1973)で全世界にオカルト・ブームを巻き起こした巨匠ウィリアム・フリードキンが、フランス映画史上の傑作、H=G・クルーゾー監督の『恐怖の報酬』(1953)のリメイクに挑んだサスペンス超大作。ユニバーサルとパラマウントという 2 大メジャー・スタジオが、当時破格の 2000 万ドル(現在の 100 億円相当)以上といわれる製作費を共同出資。ロケは、北米、南米、ヨーロッパという 3 大陸、アメリカ、フランス、イスラエル、メキシコ、ドミニカ共和国という 5 か国に及び、2 年を超える製作期間を費やしてようやく完成した。

クルーゾー版以上に荒々しく、スケール大きなサスペンス場面が連続するが、中でも巨獣のようなトラックが、暴風雨に揺れる崩壊寸前の大吊り橋を渡るクライマックスは、手に汗握る緊張と興奮、迫真の臨場感で見る者を圧倒する。熱帯雨林の生き地獄を舞台に、男たちの自由への渇望、執念、狂気、裏切り、 欲望と絶望、死の恐怖、罪と罰、そして人智を超えた存在に操られているかの如き人間の運命というものを、冷酷非情なリアリズムで描き切ったこの作品について、フリードキンは、1 コマも修正する気にならないほど気に入っている自らの集大成、と語っている。

WEBチケットについて
上映期間
2023/9/16(土)~2023/9/22(金)

- 上映は終了しました -

料金
一般1,800円
シニア1,200円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★入場システム、サービスデー・その他割引