2021年 / 日本 / 75分 / アーク・フィルムズ 配給
監督立山芽以子
ナレーション常盤貴子
その少女の涙を、笑顔にかえるために
アフリカ大陸、コンゴ民主共和国・東部ブカブ。
この地は「女性にとって世界最悪の場所」と呼ばれている。
20年以上の間、ここでは40万人以上の女性たちがレイプの被害を受け続けている。 その女性たちの多くを無償で治療してきたのが婦人科医、デニ・ムクウェゲである。
彼のパンジ病院には、肉体的、精神的な傷を負った女性たちが運び込まれてくる。年間で2500~3000人。なぜ、このような犯罪が後を絶たないのか。
この地にはレアメタル、錫など豊かな鉱物資源が埋まっている。武装勢力はその利権を得るために、性暴力という武器をつかい、住民を恐怖で支配しようとしているのである。個人の欲求とは異なる、組織的な性暴力。
ある時、ムクウェゲ医師は「その根源を断ち切らない限り、コンゴの女性たちに平和は訪れない」と気づいた。そして、この地で起きていることを世界に訴え始めたのである。しかし、その勇気ある行動によって、自分の命を狙われることになる。
2018年、長年の活動にたいしてノーベル平和賞が授与された。しかし、ムクウェゲ医師の闘いは終わることはなく、今も続いている。本作はその闘いの日々を追ったドキュメンタリーである。私たちが生きる、同じ世界で起きていること。決して他人事と思ってはいけない現実がここにはある。
母国の女性たちに平和を。ひとりの医師の命をかけた闘いの記録。
武装勢力によるレイプによって肉体的、精神的に傷ついた女性たちを、20年以上にわたって無償で治療してきた医師デニ・ムクウェゲを取材するドキュメンタリー。豊富な鉱物資源を目当てに、武装勢力によるその地を巡る利権争いが女性たちの悲劇の根源だと、映画は明らかにしていく。そして産出されたレアメタルは、われわれが日々使用しているスマホに使われている。地理的にどんなに離れていても、同じ世界で今起きている現実は他人事ではない。日本人も、それを噛みしめなければならない。2018年、ムクウェゲ氏に医師としての長年の活動に対しノーベル平和賞が授与された。監督はTBS「news23」のディレクターを務めてきた立山芽衣子。ナレーションを常盤貴子が担当した。
- 開催終了しました -
2022/3/12(土)~2022/4/1(金) |
- 上映は終了しました -
一般 | 1,800円 |
シニア | 1,200円 |
専門・大学生 | 1,000円 |
中学生・高校生 | 1,000円 |
小学生以下 | 700円 |
会員 | 1,000円 |
★入場システム、サービスデー・その他割引 |