1973年 / フランス=チェコスロヴァキア / 72分 / ザジフィルムズ 配給
監督・脚本ルネ・ラルー
原作ステファン・ウル「Oms en Série」
原画・脚本ローラン・トポール
世界中のクリエイターに多大な影響を与えたSFアニメーションの金字塔
舞台は地球ではないどこかの惑星。真っ青な肌に赤い目をした巨人ドラーグ族と、彼らに虫けらのように虐げられる人類オム族が住んでいる。ある日、ドラーグ人の知事の娘ティバは、ドラーグ人の子どもたちにいじめられ母を亡くしたオム族の赤ん坊を拾い、テールと名付けペットとして飼うことになる。巨人ドラーグ族と人類オム族の種の存続をかけた決死の闘いを描く。
フレンチSFのパイオニアであるステファン・ウルの原作をもとに、ブラックユーモア溢れる幻想的な画風のアーティスト、ローラン・トポールが4年の歳月をかけて原画デッサンを描き、切り絵アニメーションの手法で鬼才ルネ・ラルーによって 1973年に映画化された。音楽はジャズピアニストとしても名高いアラン・ゴラゲールが手掛け、そのロックサウンドが映像に一層サイケデリックな印象を与えている。
あまりに独創的でファンタジックな世界観が、瞬く間に批評家・観客たちを魅了し、第26回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞。絶賛評はフランス国内だけに留まらず、イタリアのトリエステ SF国際映画祭では特別賞、アメリカのアトランタ映画祭ではアニメーション映画のグランプリ、テヘラン児童映画祭では大賞を受賞するなど世界中で高い評価を得た。日本でも1985年の劇場初公開以来カルト的な人気を誇り、2020年12月に東京・渋谷で行われた1週間限定上映でも満席回が続出。作品誕生からまもなく半世紀を迎える今なお新たなファンを獲得し続けている。今回のDCP上映で、トポール×ラルーが作り上げた世界観のクオリティの高さをスクリーンで確認できる。
2021/6/12(土)~2021/7/18(日) |
- 上映は終了しました -
一般 | 1,400円 |
専門・大学生 | 1,000円 |
シニア | 1,200円 |
高校生以下 | 1,000円 |
会員 | 1,000円 |
障がい者割引 | 1,000円 |
※上記以外の特別割引やサービスデーなど各種割引は適用外
※劇場招待券使用不可