心平、
ここで、生きていく
出演|奥野瑛太 芦原優愛 下元史朗 河屋秀俊 小林リュージュ 川瀬陽太 影山祐子 浦野徳之 前迫莉亜 守屋文雄 蜷川みほ 吉田奏佑 成田乃愛 西山真来
監督|山城達郎
脚本|竹浪春花
プロデューサー|田尻裕司 坂本礼 いまおかしんじ
協力プロデューサー|森田一人
撮影|藤田朋則
照明|近松光
録音|Keefar
助監督|迫田遼亮
衣装|鎌田英子
編集|蛭田智子
仕上げ|田巻源太
音楽|宇波拓
文化芸術復興創造基金 ご寄附による支援事業(若手映画監督支援)
製作|冒険王
協力|国映映画研究部
配給|インターフィルム
2023 年|日本|カラー|105 分|シネマスコープ|5.1ch
レイティング:G
©冒険王/山城達郎
公式サイト
社会に馴染めない兄と、未来を諦めた父。そして、家にしばられる妹。そんな三人が踏み出す小さな一歩を描く。
ある日突然、平穏な日常を一変させた東日本大震災。地震と津波だけでなく、原発事故により多くの人が家や仕事を失い、福島の地を去っていった。これはその3年後、深い傷跡の残る福島で、余波の中を生きるある家族の物語――。
メガホンを取ったのは、これまで助監督として数多くの作品に携わり、2022年公開『ダラダラ』で長編映画監督デビューを果たした山城達郎。2014年に竹浪春花が書いた脚本を気に入り長年温めていた企画が、日本芸術文化振興会の若手映画監督支援に選出されたことで実現。厳しい現実をしなやかに生きる家族の姿を、幻想的な表現も交えつつ現実味のある手触りで描き出した。
主人公の心平役に抜擢されたのは奥野瑛太。
数々の映画・ドラマで研鑽を積み、本年だけでも『バジーノイズ』、『湖の女たち』、『碁盤斬り』など、次々と話題作に出演する演技派俳優だ。奥野は軽度の知的障害者という役柄を演じるにあたり、監督と共に専門家へのリサーチを行い、慎重に「心平」という血の通った人物を作り上げていった。
心平を自立させることに熱心な妹、いちごを演じたのは、『ダラダラ』でも存在感のある演技を披露した芦原優愛。
そして彼らの父親、一平役には『なん・なんだ』(22年)で主演を務めた下元史朗。
実力派が集い、世界の片隅で機能不全に陥る家族を見事に体現した。
震災後の福島を扱うにあたり、山城監督はロケーションにもこだわった。自らの足で福島県各地をめぐるロケハンを行い、時に撮影地に合わせ脚本も変えながら全編を福島県で撮影。空っぽの家や荒れた畑、天文台など、印象的なシーンもすべて現地の人に協力を仰ぎ、被災地でしか撮れない画をカメラに収めていった。
『心平、』に真実味が宿るのは、俳優陣の名演に加え、嘘のないアクチュアルな映像が絶えず画面に存在するからであろう。
そこには、いまだ続く震災の影響を映画という記録を通じて伝えたい、という山城監督の願いが込められている。
11/2(土) | 18:10 | ||
11/3(日) | 15:20 | ||
11/4(月祝)~8(金) | 18:10 | ||
11/9(土) | 19:00 | ||
11/9で終了予定 |
一般 | 1,900円 |
シニア | 1,300円 |
専門・大学生 | 1,000円 |
中学生・高校生 | 1,000円 |
小学生以下 | 700円 |
会員 | 1,100円 |
★入場システム、サービスデー・その他割引 |