ナナゲイ21周年記念 特集上映

〈上映作品〉
『森の学校』(2002年 / 日本 / 103分)
『人生フルーツ』(2016年 / 日本 / 91分)
『水俣曼荼羅』(2020年 / 日本 / 372分)
『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2007年 / 日本 / 190分)
『ハッピーアワー』(2015年 / 日本 / 317分)
『海炭市叙景』(2010年 / 日本 / 152分)

〈イベント上映〉
『何が彼女をそうさせたか』坂本頼光・大森くみこ 掛合活弁
詳細 こちら

森の学校

歯科医の家庭に生まれた六人兄弟 仁(ひとし)・公(ただし)・雅雄(まさお)・ 道雄(みちお)・隼雄(はやお)・逸雄(いつお)が 丹波篠山の山野を駆け回り、川や 田圃で泥だらけになりながら、自然の素晴らしさや 美しさ、生命の尊さをさまざまな出会いや別れによって心に刻んでいく、 感動の腕白物語です。加えて両親の愛情表現は親と子の本当のあり方を考えさせらると信じます。この映画を一人でも多くの方々が鑑賞される事で、 さらに親と子・人間と自然の未来への新たなる交流が始まります。

監督:西垣吉春
脚本:片岡昭義、西垣吉春、山口セツ
原作:河合雅雄「少年動物誌」
出演:三浦春馬、神崎愛、篠田三郎、小峰玲奈、小谷力、織本順吉、浅利香津代
2002 / 日本 / カラー/ 103分

人生フルーツ

愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた家。四季折々、キッチンガーデンを彩る70種の野菜と50種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わります。刺繍や編み物から機織りまで、何でもこなす英子さん。ふたりは、たがいの名を「さん付け」で呼び合います。長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に満ちていました。そう、「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉です。
本作は東海テレビドキュメンタリー劇場第10弾。ナレーションをつとめるのは女優・樹木希林。ふたりの来し方と暮らしから、この国がある時代に諦めてしまった本当の豊かさへの深い思索の旅が、ゆっくりとはじまります。

ディレクター:伏原 健之
プロデューサー:阿武野 勝彦
ナレーション:樹木希林
2016年 / 日本 / 91分

水俣曼荼羅

2004年10月15日、最高裁判所、関西訴訟。 「国・熊本県の責任を認める」判決が下った。この勝利をきっかけに、原告団と支援者たちの裁判闘争はふたたび、熱を帯びる。「末端神経ではない。有機水銀が大脳皮質神経細胞に損傷を与えることが、原因だ」これまでの常識を覆す、あらたな水俣病像論が提出される。わずかな補償金で早急な解決を狙う、県と国。本当の救済を目指すのか、目先の金で引き下がるのか。原告団に動揺が走る。そして……熊本県、国を相手取った戦いは、あらたな局面を迎えることになる。
今回原一男は被写体に選んだ、水俣という「場所」と、そこに流れる「時間」。それは日本ドキュメンタリー界の巨人・土本典昭が生涯をかけて記録してきた場所だった。スタッフと共に移住し、地元民と同じ魚を食べ酒を酌み交わす。そうやって水俣の人々と暮らしながら、土本は映画を連作し、世界的なドキュメンタリー作家となったのだ。しかし、土本が『水俣 患者さんとその世界』(1971)で記録した反公害運動の熱狂はもう、そこにはない。水俣の人たちは一見、平穏な日々を営んでいるように見える。しかし水俣病によって、いまも苦しんでいるのだ。 そこにまなざしを向けることで原一男は本作で、土本典昭の遺志を継いで見せた。『ゆきゆきて、神軍』の原一男は『水俣曼荼羅』で、鬼才から巨匠になった ―

監督:原一男
エグゼクティブ・プロデューサー:浪越宏治
プロデューサー:小林佐智子 原一男 長岡野亜 島野千尋
編集・構成:秦 岳志  整音:小川 武
2020年 / 372分 / DCP / 16:9 / 日本 / ドキュメンタリー

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

5人の若者たちが、長野県軽井沢の「あさま山荘」に立てこもり、警察との銃撃戦を展開したのだ。
彼らは、革命に自分たちのすべてを賭けた「連合赤軍」の兵士たち。
その後、彼らの同志殺しが次々と明らかになり、日本の学生運動は完全に疾走する―。
ベトナム戦争、パリの5月革命、文化大革命、日米安保反対闘争、世界がうねりを上げていた1960年代。学費値上げ反対運動に端を発した日本の学生運動も、三里塚闘争など、農民や労働者とともに、社会変革を目指し、勢いを増していった。
活動家の逮捕が相次ぐ中、先鋭化した若者たちによって、連合赤軍は結成される。
あの時代に、何が起きていたのか。
革命戦士を志した若者たちは、なぜ、あそこまで追いつめられていったのか。
なぜ、同志に手をかけたのか。
なぜ、雪山を超えたのか。
なぜ、山荘で銃撃戦を繰り広げたのか。
あさま山荘へと至る激動の時代を、若松孝二が描く!

監督:若松孝二
脚本:若松孝二、掛川正幸、大友麻子
録音:松野泉
出演:坂井真紀、井浦新、並木愛枝、地曵豪、 伴杏里、大西信満、中泉英雄、伊達建士、日下部千太郎、椋田涼
2007年 / 日本 / 190分

ハッピーアワー

30代も後半を迎えた、あかり、桜子、芙美、純の4人は、なんでも話せる親友同士だと思っていた。純の秘密を知るまでは……。中学生の息子がいる桜子は、多忙な夫を支えながら家庭を守る平凡な暮らしにどこか寂しさを感じていた。編集者である夫をもつ芙美もまた、真に向き合うことのできないうわべだけ良好な夫婦関係に言い知れぬ不安を覚えていた。あかりはバツイチ独身の看護師。できの悪い後輩に手を焼きながら多忙な日々を過ごし、病院で知り合った男性からアプローチを受けるも今は恋愛をする気になれずにいる。
純の現状を思わぬかたちで知った彼女たちの動揺は、いつしか自身の人生をも大きく動かすきっかけとなっていく。つかの間の慰めに4人は有馬温泉へ旅行に出かけ楽しい時を過ごすが、純の秘めた決意を3人は知る由もなかった。やがてくる長い夜に彼女たちは問いかける。 —私は本当になりたかった私なの?

製作総指揮:原田将、徳山勝巳
プロデューサー:高田聡、岡本英之、野原位
アソシエート・プロデューサー:靜 健子、HAYASHI Akikiyo
監督:濱口竜介
脚本:はたのこうぼう(濱口竜介、野原位、高橋知由)
撮影:北川喜雄
録音:松野泉
出演:田中幸恵(あかり)、菊池葉月(桜子)、三原麻衣子(芙美)、川村りら(純)、申芳夫、三浦博之、謝花喜天、柴田修兵、出村弘美、坂庄基、久貝亜美、田辺泰信、渋谷采郁、福永祥子、伊藤勇一郎、殿井歩、椎橋怜奈
2015 / 日本 / カラー/ 317分 / 16:9 / HD

海炭市叙景

その冬、海炭市では、造船所が縮小し、解雇されたふたりの兄妹が、なけなしの小銭を握りしめ、初日の出を見るために山に昇ったのです…。
プラネタリウムで働く男は妻の裏切りに傷つき、燃料店の若社長は苛立ちを抑えきれず、父と折り合いの悪い息子は帰郷しても父と会おうとせず、立退きを迫られた老婆の猫はある日姿を消したのです…
どれも小さな、そして、どこにでもあるような出来事です。
そんな人々の間を路面電車は走り、その上に雪が降り積もります。
誰もが、失ってしまったものの大きさを感じながら、後悔したり、涙したり、それでも生きていかなければならないのです。
海炭市でおきたその冬の出来事は、わたしたちの物語なのかもしれません。

監督:熊切和嘉
脚本:宇治田隆史
音楽:ジム・オルーク
原作:佐藤泰志
出演:谷村美月、竹原ピストル、加瀬亮、三浦誠己、山中崇、南果歩、小林薫、伊藤裕子、黒沼弘巳、大森立嗣、あがた森魚、東野智美、森谷文子、村上淳、西堀滋樹、中里あき
2010年 / 日本 / 152分

舞台挨拶
日 時|7/8(土)・13(木)『森の学校』上映後
登壇者|西垣吉春 監督

- 開催終了しました -

日 時|7/15(土)『水俣曼荼羅』上映後
登壇者|原一男 監督

- 開催終了しました -

WEBチケットについて
上映期間
2023/7/8(土)~2023/7/21(金)

- 上映は終了しました -

『森の学校』料金
一般1,800円
シニア1,200円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★入場システム、サービスデー・その他割引
『人生フルーツ』『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』『海炭市叙景』料金
一般1,500円
シニア1,200円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★入場システム、サービスデー・その他割引
『水俣曼荼羅』料金
一律 3,900円
会員3,600円
※前売券使用可※招待券・その他の鑑賞券等は使用不可※年間パスポート使用不可(会員料金となります)
『ハッピーアワー』料金 ※3部通し券のみ
一律 3,000円
会員2,600円
※前売券使用可※招待券・その他の鑑賞券等は使用不可招待券・その他の鑑賞券等は使用不可※年間パスポート使用不可(会員料金となります)