延江 浩の短編小説を鬼才サトウトシキが映画化
『タンデム』『迷い猫』『今宵かぎりは…』ほか脚本家小林政広と組んだ秀作を経て、『短篇集さりゆくもの もっとも小さい光』のサトウトシキが企画と監督を務めた最新作。延江浩の短篇小説集「7カラーズ」(水曜社刊)の一編を映画化。言語化できない感情が映像の奥から浮かび上がる演出はサトウトシキの独壇場。他者との距離感が希薄になった未曽有の時代に贈る、愛を探す人びとの愚かで滑稽でちいさな物語。原作者と監督のタッグは『アタシはジュース』(1996)以来となる。
主演は『花束みたいな恋をした』『はい、泳げません』『激怒』など、注目作への出演が続く影山祐子。生きる実感を持てないままに、性にのめり込んでゆくでもなく、声高に叫ぶでもなく、それでも人間らしいつながりと愛を求めてさすらうヒロイン・仁絵を演じて、唯一無二の存在感と大胆な演技で初主演を鮮やかに飾る。
相手役の原田喧太は本業がギタリストながら、父・原田芳雄を彷彿とさせる好演を披露。
本作は偶然にも父親の遺作となった『大鹿村騒動記』と同じ延江浩の小説にもとづいている。ヒロインの叔父役に『流浪の月』(2022)の伊藤洋三郎が扮し、飄々とした演技をみせる。
原作は延江浩。作家・村上春樹がホストを務める『村上RADIO』(TOKYO FM)などの番組を手がけるラジオ・プロデューサーとして活躍するかたわら作家としての顔を持つ彼の短篇小説集『7カラーズ』(延江ローレン名義、水曜社刊)から2002年度リトルモアストリートノベル大賞佳作の「さすらいのボンボンキャンディ」を映画化。脚本はサトウの助監督でもある十城義弘と『イチヂクコバチ』(2011年)『青二才』(2013年)『もっとも小さい光』などでサトウとコンビを組む竹浪春花。
リモート舞台挨拶
日 時|11/26(土)18:45の回上映後 リモート舞台挨拶
登壇者|サトウトシキ監督、影山祐子さん
- 開催終了しました -
★11/26(土)ご来場のお客様から抽選で3名様にサイン入りポスター(サトウトシキ監督、原作者・延江浩さん、主演の二人・影山祐子さん、原田喧太さんのサイン)をプレゼント!
舞台挨拶
日 時|11/27(日)19:20の回上映後 舞台挨拶
登壇者|影山祐子さん
- 開催終了しました -
上映期間
2022/11/26(土)~2022/12/2(金) |
- 上映は終了しました -