ドンバス
2018年 / ドイツ、ウクライナ、フランス、オランダ、ルーマニア / 121分 / サニーフィルム 配給
監督セルゲイ・ロズニツァ
撮影オレグ・ムトゥ
出演ヴァレリウ・アンドリウツァ、ボリス・カモルジン、イリーナ・プレスニャエワ、スヴェトラーナ・コレソワ、セルゲイ・コレソフ、タマラ・ヤツェンコ、トルステン・メルテン、リュドミーラ・スモロジナ、セルゲイ・ルスキン
公式サイトhttps://www.sunny-film.com/donbass
ここで何が起きているのか。
クライシスアクターと呼ばれる俳優たちを起用して作るフェイクニュースから始まり、支援物資を横領する医師と怪しげなブローカー、湿気の充満した地下シェルターでフェイクニュースを見る人々、新政府への協力という口実で民間人から資産を巻き上げる警察組織、そして国境での砲撃の応酬……。無法地帯“ノヴォロシア”の日常を描く13のエピソードは、ロシアとウクライナの戦争をすでに予見していた。ここで一体何が起きているんだ——
ロシア——ウクライナ戦争の背景、“ドンバス戦争”とは何か?
2014年に一方的にウクライナからの独立を宣言し、親ロシア派勢力「分離派」によって実効支配されているウクライナ東部ドンバス地方。ウクライナ軍との武力衝突が日常的に起きているこの地域にはロシア系住民が多く住み、「分離派」の政治工作によってウクライナ系住民との分断が深まり内戦となっている。フェイクニュースやプロパガンダを巧みに駆使する近代的な情報戦と、前時代的で野蛮なテロ行為が横行するハイブリッドなドンバス戦争を、ウクライナ出身の異才セルゲイ・ロズニツァ監督がダークユーモアを込めながら描く—— 今日の戦争でロシア軍の所業を知った今、もはやまったく笑えない映画に変貌を遂げた。2018年カンヌ国際映画祭《ある視点》部門監督賞受賞作品。
トークショー
日 時|7/9(土) 16:10の回
登壇者|佐々木正明さん(ジャーナリスト/大和大学社会学部教授)
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〈ゲストプロフィール〉
佐々木正明さん
ジャーナリスト、大和大学社会学部教授。元産経新聞社記者。1971年、岩手県生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)ロシア語学科卒業後、産経新聞社に入社。大阪本社社会部、東京本社外信部を経てモスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長、運動部次長、社会部次長を歴任。2021年より現職。国際情勢、ウクライナ情勢、五輪、W杯、スポーツ、捕鯨問題、メディアの行く末などをテーマに記事執筆。
主な著書に5月刊行の『「動物の権利」運動の正体 』(PHP新書)『シー・シェパードの正体』(扶桑社新書)『恐怖の環境テロリスト 』(新潮新書)
上映日
2022/7/23(土)~2022/8/12(金) |
- 上映は終了しました -