サウダーヂ & 空族特集2021
God speed you!!!

サウダーヂ (2011年 / DCP /167分)
典座 ―TENZO― (2019年 / DCP /62分)
バンコクナイツ (2016年 / DCP / 182分)
映画 潜行一千里 (2017年 / DCP / 124分)
雲の上 (2003年 / 8mm→DCP / 140分)
花物語バビロン (1997年 / 8mm→DCP / 45分)
バビロン2 -THE OZAWA- (2012年 / 8mm→DCP / 46分)
空族 公式サイト

もう見逃したとは言わせない!いかにして空族は映画を制作してきたか!?独自の方法で撮影を続ける空族の全貌に迫る!!!
10 周年を記念し新たにデジタルリマスター版として公開された『サウダーヂ』今回の上映で「空族」を新たに知った映画ファンもいるかもしれない。「空族」とは、富田克也、相澤虎之助を中心に結成された映像制作集団だ。ひとつの作品撮るのに入念なリサーチを重ね、それは数年を要する。加えて、撮影する場所で出会った仲間が、スタッフになっていると思えば、いつの間にか出演者にもなっている。そうやって作られた作品は、商業映画はおろか、自主映画と呼ぶにも、あまりにも規格外な作品を送りだしてきた。作品はすべて未ソフト化。配給宣伝も自らで行う、完全なる独自路線をひた走り、映画制作を続けている。 今回の特集では、『サウダーヂ』(2011)の次に制作された構想 10 年、撮影不可能と言われたタイの日本人向けの歓楽街タニヤで撮影を敢行。タイ・ラオスオールロケの大作『バンコクナイツ』(2016)、そして、その謎に満ちた作品の秘密に触れるメイキング・ドキュメンタリー『映画 潜行一千里』(2017)、曹洞宗青年会とタッグを組み、高僧・青山俊董老師が出演し、本来あるべき仏教のあり方を問う、空族の現時点での最新作『典座 -TENZO-』(2019)、そして、中上健次、柳町光男に多大な影響を受け制作に 4 年を費やした富田克也監督処女作『雲の上』(2003)、そしてかつて東南アジアを旅するバックパッカーであった相澤虎之助のライフワークというべきバビロンシリーズ『花物語バビロン』(1997)、『バビロン2 -THE OZAWA-』(2012)の計6作品を上映する。 商業映画の制作とは一線を画し、独特の方法で撮影を続ける空族とその仲間たちの全貌に迫る。

サウダーヂ

2011年 / DCP / 167分

不況と空洞化が叫ばれて久しい地方都市。“中心”街。シャッター通り、ゴーストタウン。それがアジアNO1の経済大国と呼ばれた日本の地方都市の現状である。しかし街から人がいなくなったわけではない。崩壊寸前の土木建築業、日系ブラジル人、タイ人をはじめとするアジア人、移民労働者たち。そこには過酷な状況のもとで懸命に生きている剥き出しの“生”の姿があった。

監督:富田克也|脚本:相澤虎之助 / 富田克也|撮影:高野貴子|録音・音響効果:山﨑巌|助監督:河上健太郎|編集:富田克也 / 高野貴子|スチール:廣瀬育子

典座 -TENZO-

2019 年 / DCP / 62 分

仏教は果たして必要とされているのか?苦悩しながらも仏道に生きる若き僧侶の姿、そして高僧・青山俊董のことばを通じて、映画は驚くべき境地に観客を誘うことになる。

監督:富田克也|脚本:相澤虎之助 / 富田克也|キャスト:河口智賢、倉島隆行、青山俊董

バンコクナイツ

2016年 / DCP /182分

空族が圧倒的なスケールで贈る新アジア映画の誕生! 総移動距離 4000km を超えるタイ・ラオスでオールロケ
タイの娼婦たちと日本人の桃源郷(ユートピア)を求める旅が始まる!

監督:富田克也|撮影・照明:スタジオ石(向山正洋、古屋卓麿)|録音:山﨑巌、YOUNG-G|DJs:SOI48、YOUNG-G|キャスト:スベンジャ・ポンコン、伊藤仁、川瀬陽太

映画 潜行一千里

2017年 / DCP /124分

構想10年、タイ・ラオスオールロケ!東南アジアを縦横無尽に駆け抜けた映画『バンコクナイツ』のドキュメンタリー
タイ・ラオスを縦断した一千里、約4000キロのオールロケ。それはタイの首都バンコクの日本人専門の歓楽街タニヤ通りから東北部イサーン地方、雄大なるメコン川のほとりの国境の街ノンカーイまで、さらには国を越えてラ オスの秘境までに至る空族撮影隊が辿った果てなき旅路でもあった。

監督:向山正洋|キャスト:スベンジャ・ポンコン、富田克也、相澤虎之助、川瀬陽太

雲の上

2003年 / 8mm→DCP /140分

空族の原点。中上健次、柳町光男に多大な影響を受け制作に4年を費やした富田克也監督処女作。
刑務所から出所したチケンが久しぶりに故郷に帰ってきた。自分のいないうちに、少しずつ何か変わり始めている気配をチケンは感じ取る。老婆たちのうわさ話や、団地、仲間たち……。「紅雲院」は屋根の改修工事をしている。「紅雲院」には蛇たちが滝壺に集まって天に向かって遡り、屋根で体を赤く染めて龍になるという言い伝えがあった。その赤かった屋根の色が変わっていたのだった。

監督・編集:富田克也|脚本:富田克也、井川拓、高野貴子|撮影:高野貴子|キャスト:西村正秀、鷹野毅、荒木海香、古屋暁美、伊藤仁、相澤虎之助

花物語バビロン

1997年 / 8mm→DCP /45分

アジア裏経済3部作の第一作目。テーマは“麻薬”。空族のアジアへのまなざしはここから始まった。
1人の若者は、バンコクの安宿である夢を見る。一面のケシの花畑の中で声が聞こえてくる。
「わたしたちを救ってください」
その声にひかれ、若者は20世紀の歴史の闇に葬り去られようとしている東南アジアの少数民族、モン族の村へと向かうのであった。

監督・脚本:相澤虎之助|撮影:相澤虎之助、行友太郎|編集:相澤虎之助、池原由起子|音楽:前瀬宗佑、佐々木力也|キャスト:柳田裕記、安田豊久、行友太郎

バビロン 2 -THE OZAWA-

2012年 / 8mm→DCP /46分

アジア裏経済3部作の第二作目。テーマは“戦争”。
単身乗り込んだベトナムで、オザワはひとりの日本人に出会う。革命家だと名乗る謎の男、古神(コガミ)に誘われオザワはインドシナをさまようことになる。
ほとぼりが冷めるまでテキトーにネタでも吸って女の子と遊んでいようと考えていたオザワであったが、やはり歴史はそれを許さなかった。硝煙の彼方から声が聴こえる。「食う米がある限り、わたしたちは戦う」いつしか、ベトナムの戦場にまよいこんだオザワは、バビロンの銃を手にすることとなる。

監督・脚本:相澤虎之助|音声・音楽監修:山﨑巌、バビロンバンド|キャスト:富田克也、伊藤仁、鷹野毅、與板由希子、高野貴子、荒木海香|ナレーション:尾﨑愛

七ノ學校オンライン vol.7
【聖と俗のマージナルマン】
空族の 富田 克也監督に聞く‼
#七ノ學校オンライン vol.7
2021年12月3日(金)
20:00~ 無料生放送+録画公開
ゲスト:富田 克也 監督
聞き手:西尾孔志(おおさか映画学校主宰)
★富田監督に質問募集中!
皆さまから頂いた質問を、生放送中に富田監督に聞いてみたいと思います。ネタバレにからまない質問を下記のメールアドレスまで、件名に「富田監督に質問」と入れてペンネーム付きでお送りください。メールの質問は放送中も受け付けております。 nanagei@nanagei.com
地方都市や東南アジアで繰り広げられる外側の人々(アウトローたち)の魂の彷徨は、やがて砂山が崩れ落ちるように静かにカタルシスを迎える。 インタビュー形式の連続映画講座シリーズ「七ノ學校」のvol.7は、12月4日から第七藝術劇場とシアターセブンで空族特集が同時開催される富田 克也 監督が登場。 この国も、この国の映画も、当事者でありつつ「周縁」から見つめている孤高の映画監督に、創作や各作品について色々お話を伺います!
WEBチケットについて
上映日
2021/12/4(土)~2021/12/17(金)

- 上映は終了しました -

料金
一般1,500円
シニア1,200円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★入場システム、サービスデー・その他割引