チベット映画特集「映画で見る現代チベット」

ムヴィオラ 配給

公式サイトhttp://moviola.jp/tibet2021/

世界的なチベット映画人の作品を中心に、日本プレミア上映を含む貴重な7作を特集上映。

ラモとガベ(原題)

2019年|110分
日本プレミア上映
2019年サンセバスチャン映画祭公式出品

『草原の河』『巡礼の約束』が日本でも公開されているソンタルジャ監督の長編第4作。2019年サンセバスチャン映画祭で世界初上映された。本作は、東チベットで生まれた世界最長の英雄叙事詩「ケサル王物語」に若い男女の運命を重ねて描いた意欲的な最新作である。


監督:ソンタルジャ
出演:ソナム・ニマ(ガベ)、デキ(ラモ)、スィチョクジャ(ジャシ)
脚本:ソンタルジャ|撮影:王猛|美術:ツェラン・トンドゥプ, タクツェ・トンドゥプ|エンディング曲:ヤンシクツォ|サウンドデザイン:李涛, ダゲン・ゾンディ・ジャムツォ|編集: マチュー・ラクラウ, サンダクジャプ 原題:拉姆与嘎贝|英語題:Lhamo and Skalbe
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巡礼の約束

2018年|109分

妻から夫へ、父から息子へ。受け渡され、継がれていく巡礼の旅。
悲しみ、後悔、嫉妬、それらを超えようとする夫と妻、なさぬ仲の父と息子に生まれる絆。チベット仏教の聖地ラサへの五体投地の巡礼から、死者とともに生きるチベットの祈りのこころが伝わってくる。誰もが道に迷う現代に、新鮮な感動が風のように胸を吹き抜けていく名作


監督:ソンタルジャ|プロデューサー:ヨンジョンジャ(容 中 爾 甲)
脚本:タシダワ、ソンタルジャ|撮影:ワン・ウェイファ
出演:ヨンジョンジャ(容 中 爾 甲)、ニマソンソン、スィチョクジャ
字幕:松尾みゆき|字幕監修:三宅伸一郎|
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草原の河

2015年|98分

チベット人監督ソンタルジャの美しくも峻烈な映像の力で、2015年ベルリン国際映画祭を皮切りに数々の国際映画祭で賞讃された本作。編集には、中国の名匠ジャ・ジャンクー作品でおなじみのコン・ジンレイが参加。上海国際映画祭では主演の少女を演じるヤンチェン・ラモ(撮影時6歳)がアジア新人賞・主演女優賞を最年少で受賞した・刻々と動く雲の隙間から降りそそぐ光、急に降りだす雨、凍った河を走るバイク、子羊の鳴き声、赤ん坊を授けるという天珠をじっと見つめる娘、生と死の無垢と残酷。みずみずしい感動に満ちた一作。


監督・脚本:ソンタルジャ
出演:ヤンチェン・ラモ、ルンゼン・ドルマ、グル・ツェテン
原題:河 (英題:River)
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陽に灼けた道

2011年|89分 <劇場未公開>
2011年バンクーバー国際映画祭タイガー&ドラゴン賞受賞
2011年福岡国際映画祭アジア・フォーカス正式招待
2011年香港国際映画祭特別賞受賞

自分の過失で母を死なせてしまった青年ニマは自責の念にとらわれ、聖地ラサへ巡礼の旅に出るが、苦しみは消えない。心の傷を抱えたまま故郷へ帰るバスに乗ったニマは、そのバスの中で不思議な老人と出会う。故郷が近くにつれ、ニマは自らを孤独に追いやるように途中でバスを降りるが、老人はニマ気がかりで、バスを降り、ニマとともに旅を続ける。老人の温かい語りかけにニマは少しずつ心を開いていくが、老人もまた家族の問題を抱えていることが明らかになる……。


監督:ソンタルジャ
出演:イシェ・ルンドゥプ(ニマ)、ロチ(老人)、カルザン・リンチェン(ニマの兄)プロデューサー:ヨンジョンジャ(容 中 爾 甲)|脚本:ソンタルジャ|撮影:王猛|美術:パクパジャプ|録音・作曲・歌:ドゥッカル・ツェラン|編集:ソンタルジャ、銭冷冷|芸術指導:ペマ・ツェテン、李興|脚本顧問:ツェラン・トンドゥプ、孫亮
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ラサへの歩き方
~祈りの2400km

2015年|118分

チベット、カム地方マルカム県プラ村。ニマの家では、父親が亡くなり、まだ四十九日が明けず、法事が行われていた。父の弟のヤンペルは、兄のように思い残すことなく自分は死ぬ前に聖地ラサ行きたいと願っていた。ニマは叔父の願いを叶え、叔父を連れ、ラサへ巡礼に行く決意をする。彼らの巡礼のことを知ると、次々と同行を願う村人が集まり、老人、妊婦、そして幼い少女タツォを含め一行は総勢11人になった。村から五体投地で1200km離れた聖地ラサへ、さらにそこから1200kmあるカイラス山への巡礼の旅がはじまる。


監督:チャン・ヤン(「胡同のひまわり」「帰郷」)
出演:チベット巡礼をする11人の村人
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オールド・ドッグ

2011年|89分 <劇場未公開>

広々とした草原に生きる牧畜民の老人。彼は老マスチフ犬を飼っている。中国の大都市に暮らす富裕層の間に起きたマスチフ犬ブームから、犬泥棒が現れたり、しつこく付きまとう仲買人がやってきたり、心の休まる暇がない。老人の息子までも、大金を得ていい暮らしがしたいと願い、犬を高値で売り飛ばそうとするのだが、老人は「犬は民族の誇り」と手放すことを頑なに拒む……。


監督:ペマ・ツェテン
出演:ロチ(老人)、ドルマキャプ(息子)、タムディンツォ(息子の嫁)|脚本:ペマ・ツェテン|撮影:ソンタルジャ|録音・音楽:ドゥッカル・ツェラン|製作:サンジェ・ジャンツォ
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タルロ

2015年|123分 <劇場未公開>

小説家としても知られるペマ・ツェテン監督自身による漢語小説『タルロ』を映画化。社会の変化に翻弄されて自身のアイデンティティを見失うチベット牧畜民を、寓話的でありながらも鋭く鮮烈に描いた。全編モノクロで、テーマに対するシンプルで深い洞察、洗練されたフレーミング、ユーモアを含んだ重層的な演出、編集に至るまでペマ・ツェテン芸術を代表する一作として国内外で高い評価を得た。『オールド・ドッグ』に続いて、東京フィルメックスグランプリ受賞をはじめ、チベット人監督の作品として台湾・金馬奨で初めて最優秀作品賞にノミネートされた作品でもある(同年の最優秀作品はホウ・シャオシェン『黒衣の刺客』だった)。


監督:ペマ・ツェテン
出演:シデ・ニマ、ヤンシクツォ 脚本:ペマ・ツェテン|撮影:呂松野|美術:タクツェ・トンドゥプ|録音:ドゥッカル・ツェラン|編集:宋氷|編集顧問:寥慶松|製作:高宏、佳琳
作品詳細

WEBチケットについて
上映日
2021/6/26(土)~2021/7/9(金)

- 上映は終了しました -

料金
一般1,800円
シニア1,100円
専門・大学生1,500円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★入場システム、サービスデー・その他割引

※2作目以降割引 1,500円(本特集の別作品のチケット要提示)