彼らの原発
彼らの原発
誰もが、本音と建前の間で、生きている
★第8回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル・コンペ部門 奨励賞受賞
2017年/日本/119分/『彼らの原発』上映委員会 配給
©『彼らの原発』上映委員会
スタッフ 製作・監督・撮影・編集:川口勉
「おもん花」 三上寛
(作詞・作曲:三上寛)
料金
(当日)
一般 1,800円/専門・大学生 1,500円
シニア 1,100円/中学・高校生 1,000円
会員料金1,000円 ★ナナゲイ会員新規ご入会随時受付
公式サイト https://kare-gen.com/
福井県大飯郡おおい町 あの日以来この町は、好奇と無関心に翻弄されていた―
福井県大飯郡おおい町。2006年に大飯郡大飯町と遠敷郡名田庄村が合併され「おおい町」となる。
人口8,700人、海と山に囲まれた小さな町。この町の人々は、原子力発電所と折り合いをつけながら生きてきた。しかし、2011年3月に起きた福島第一原発事故により、大飯原発の存在が平穏な住民の暮らしを揺るがし始めた。2012年7月、世論を二分するなか大飯原発が再稼働。おおい町は日本全国から注目を浴びる。波のように押し寄せるマスコミ、反原発を声高に主張するデモ隊、原発をめぐる誹謗中傷の電話。「原発の是非」を日々突きつけられた住民たちは、やがて口を閉ざして暮らすようになった。
撮影を行ったのは2014年。新たに発足した原子力規制委員会が定める「新規制基準」の下、再稼働の一番手として再び大飯原発の名が挙がった。本作は、原発問題の渦中におかれた町を訪ね、そこに暮らす人々との対話を試みた。原発を抱く大島半島の漁師、原発作業員の宿泊で生計を立てる旅館の主人、町と原発を冷静に見守ってきた美容院のおばあさん、村の合併により「おおい町」となったことにわだかまりを抱える農家、脱原発の未来のため町を支える新エネルギー事業の立ち上げを目指す鍼灸師。長らく町長を務めた人物の辞任によって起こった、新町長選挙。変わってしまった暮らしと、変わらない風習。やがて静かに語られた言葉、その姿から、いまこの国の抱える問題が浮かび上がってくる。
これは、「反原発ドキュメンタリー」ではないつもりです。
僕個人は「反原発」ですが、反原発を訴えるドキュメンタリーをつくることで、原発が内包する巨大な問題に 迫れるとは思えませんでした。この映画には、とても多くの事柄が映っています。原発とは無関係な風景、食べ物、唄、信仰、そして無数の言葉たち。何事もなかったように日本中の原発が再稼働に向かう現在、その渦中で暮らす私たち自身を改めて見つめるために、もう一度真正面から混乱したいと思います。
(監督/川口勉)
トークショー
■2/2(土)・3(日) 15:20の回上映後
川口勉監督 トークショー予定
※当日 本作をご鑑賞の方のみ対象です