ゲンボとタシの夢見るブータン
ゲンボとタシの夢見るブータン
いつの世も、どこの国の親も、子どもの幸せを願ってる。
2017年/ブータン、ハンガリー/74分/サニーフィルム 配給
©ÉCLIPSEFILM / SOUND PICTURES / KRO-NCRV
監督 アルム・バッタライ、ドロッチャ・ズルボー
料金
(当日)
一般 1,800円/専門・大学生 1,500円
シニア 1,100円/中学・高校生 1,000円
会員料金1,000円
会員料金について
上映館…第七藝術劇場(6階)・シアターセブン(5階)
それぞれ各館の会員のみ割引となります。
(ナナゲイ会員はナナゲイでのみ1,000円、セブン会員はセブンでのみ1,000円)
公式サイト https://www.gembototashi.com/
■第七藝術劇場(6階)・シアターセブン(5階)
 両館で上映いたします。上映スケジュールは→こちら
子供たちはどのような未来を描くのだろうか
ブータンの小さな村に暮らす長男ゲンボ(16歳)は、家族が代々受け継いできた寺院を引き継ぐために学校を辞め、戒律の厳しい僧院学校に行くことについて思い悩む。自らを男の子だと思い、ブータン初のサッカー代表チームに入ることを夢見る妹のタシ(15歳)は、自分の唯一の理解者である兄に、遠く離れた僧院学校に行かないでほしいと願う。父は、子供たちが将来苦労することなく暮らせることを願い、ゲンボには出家し仏教の教えを守ることの大切さを説き、タシには女の子らしく生きる努力をすることを諭す。思春期の子供たちは自分らしい生き方を模索するが、それが何かはまだわからない。急速な近代化の波が押し寄せるブータンで、子供たちの想いと、親の願いは交差し、静かに衝突する――
ネットを典型として変わりゆく社会、その中での父と子、性同一性、個人の選択、こうした人生の普遍的な問題を、ブータンの風土を背景に上手に描いています。強いて結論を出さない、とても気持ちのいい映画です。
日本人が百年以上前に、良かれ悪しかれ通過した時代を、アジアの国々がいま通っているという気がします。ではわれわれは真摯に過去に向き合ってきたか。それをあらためて考えさせる作品でもあります。
養老孟司(解剖学者/東京大学名誉教授)
"幸福の国ブータン"のゆくえは
映画の舞台はブータンの巡礼の地、中部ブムタン。家族が代々受け継いできた古刹チャカル・ラカンは、1000年以上の歴史を持つ重要な寺院のひとつである。GNH(国民総幸福量)を提唱し、それを目標に建国を進めてきたブータンの人々は、急速な近代化に伴い、多様な価値観を持つようになる。伝統社会の急激な変化に戸惑いながらも決断せねばならない最後の仏教王国ブータン。ゲンボとタシの家族が直面している寺院の継承問題は、ブータンで暮らす人々だけの問題でなく、どの世界にもある家族の葛藤でもある。
世界で初めて劇場公開されるブータン人作家によるドキュメンタリー
監督のアルム・バッタライ(ブータン)とドロッチャ・ズルボー(ハンガリー)は、若手ドキュメンタリー制作者育成プログラム(ドック・ノマッド)で出会い、世界7つのドキュメンタリー・ピッチング・イベントに参加し、国をまたがる6つの財団から資金を獲得して、国際共同製作の枠組みで本作品を完成させる。文化背景の異なる若手作家が手を取り合い、世界を旅し、世界中の支援者に支えられて完成した、友好と情熱に満ちた"クロッシング・ボーダー"な映画。
■上映スケジュール
8/25(土)@12:20第七藝術劇場(6階)
A18:30シアターセブン(5階)
8/26(日)12:20第七藝術劇場(6階)
8/27(月)〜31(金)@12:20第七藝術劇場(6階)
A18:30シアターセブン(5階)
9/1(土)〜7(金)13:40第七藝術劇場(6階)
9/8(土)〜14(金)16:40第七藝術劇場(6階)
トークショー
■8/25(土) 12:20の回 上映後トーク
 ゲスト:松尾 茜さん
松尾 茜
松尾 茜さん
東京の大手旅行会社に5年間勤務した後、2012年から2017年までブータン王国の首都ティンプーに在住。
ブータンの持続可能な観光開発事業に携わった。
地域固有の自然や文化、昔ながらの人々の生活を守りながら、ゆるやかに交流人口を増やし、地域経済を、訪れた人の心身を、着実に豊かにしていくような観光を、世界各地で促進していくことがライフワーク。
現在は、京都大学大学院地球環境学舎の修士課程に在籍中。

トークショー
■8/26(日) 12:20の回 上映後トーク
 ゲスト:草郷孝好さん(関西大学社会学部 教授)
草郷孝好さん
草郷孝好さん(関西大学社会学部 教授)
愛知県岡崎市出身。
関西大学社会学部社会システムデザイン専攻教授(人間開発論)。
ウィスコンシン大学マディソン校にて博士号(開発学)を取得。
世界銀行、明治学院大学、北海道大学、大阪大学、国連開発計画開発政策局上級貧困削減政策アドバイザーとしてバンコクに2年間駐在。
市民主導のあたたかい地域社会を目指して、協働型アクションリサーチ(実践的研究)を展開。
主な著書に枝廣淳子・草郷孝好・平山修一共著『GNH(国民総幸福)』海象社(2011年)、編著『市民自治の育て方』関西大学出版部(2018年)など。
※当日 本作をご鑑賞の方のみ対象です