スペシャリスト〜自覚なき殺戮者〜
Un specialiste, portrait d'un criminel moderne
巨悪の犯罪行為から浮かび上がる 悪の凡庸さ
★1999年 ベルリン国際映画祭 正式招待作品

1999年/イスラエル=フランス=ドイツ=オーストリア=ベルギー/123分/コピアポア・フィルム 配給
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エイアル・シヴァン
1,300円 【公開初日前日まで販売】
一般 1,800円/専門・大学生 1,500円
シニア 1,100円/中学・高校生 1,000円/小人 700円
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アドルフ・アイヒマンは人間の皮をかぶった悪魔なのか?
歴史に名高いアイヒマン裁判を描いた傑作ドキュメンタリー映画!

ユダヤ人国家イスラエルが南米のアルゼンチンに逃亡していたナチスの親衛隊(SS)中佐アドルフ・アイヒマン(1906〜1962)を拘束し、同国の法廷で裁いた“アイヒマン裁判”。戦後70年を過ぎた現在、この裁判の周辺を描いた『ハンナ・アーレント』(12)、『顔のないヒトラーたち』(14)、『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』(15)、『アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男』(16)といった数々の秀作が相次いで劇場公開されています。そしてこれらの作品群のなかで最も注目すべき映画が、本作『スペシャリスト〜自覚なき殺戮者〜』です。ナチス・ドイツの歯車として与えられた命令を従順にこなし、いつの間にかホロコースト(ユダヤ人大虐殺)に加担した男の姿を冷徹な視点で再構築したこの映画は、大企業における組織犯罪や公的機関における隠蔽工作のニュースが日々報道される現代社会を生きる私たちに、「個人はどうあるべきか」を鋭く問いかけます。

約350時間に及ぶヴィデオ素材を再構成した貴重な裁判映像が、
ホロコーストに加担した“悪の凡庸さ”の実像を暴きだす。

1961年4月11日イェルサレムで始まった裁判は、イスラエル政府の意向で裁判の一部始終が撮影・録音され、その内容は全世界37カ国で放映されたと言われています。イェルサレムに保管されたアメリカの取材チームによるヴィデオ素材に初めてアクセスを試みたのが、本作の作り手たち。ハンナ・アーレントの裁判傍聴記『イェルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』に感銘を受けた、“国境なき医師団”元総裁のロニーと、イスラエル映画界の“反体制派”の1人と言われる映像作家エイアルは、約350時間に及ぶ記録素材をもとに、約2時間の映画に再構成しました。映画は、“専門家(スペシャリスト)”としてのアイヒマンの技術的能力と専門知識を浮かび上がらせる一方で、防弾ガラスに囲まれた被告人席で口びるをゆがめ「自分は上司の命令に従っただけ」とひたすら主張する小役人の肖像を、無慈悲なまでのリアリズムで描写します。ハンナ・アーレントが説いた“悪の凡庸さ”の実像を鮮烈に暴いた衝撃作!


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