抗い 記録作家 林えいだい
歴史の教訓に学ばない民族は
結局は自滅の道を歩むしかない。
★アジアフォーカス・福岡国際映画祭2016 特別上映作品

2016年/日本/100分/グループ現代 配給

西嶋真司
林えいだい
田中泯
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彼は、何故書き続けるのか……
彼は、何故「民」に目を向け続けるのか……
彼は、何故抗い続けるのか……

福岡県筑豊を拠点に、北九州の公害運動をはじめ、朝鮮人強制労働、炭鉱・港湾労働、戦争の実相など、歴史に翻弄された人々を記録し続けてきた林えいだい83才。
林が記録作家になった背景には、反戦思想を貫き、警察の拷問を受けて命を落とした父親の存在があった。戦時下、国家権力に抗うことがいかに悲惨な結果を招くか、国家によって肉親を奪われた幼少時の記憶が、林を虐げられた人々の救済と鎮魂へと駆り立てていった。
癌に侵された今、人生の集大成として、旧日本軍特攻作戦の重爆特攻機「さくら弾機」放火事件の真相に取り組む。“命”の重さと向き合う記録者の目に、日本という国はどのように映っているのか。

■ 林えいだい
1933年福岡県香春町生まれ。ありらん文庫主宰。早稲田大学時代、足尾銅山鉱毒事件に政治家生命をかけて取り組んだ田中正造の生き方に強く影響を受ける。大学を中退し帰郷。北九州市教育委員会に勤める傍ら、地域の婦人会と北九州市の公害問題に取り組み、37歳で退職、記録作家となる。これまでに執筆したルポルタージュは50冊以上にのぼる。読売教育賞、朝日・明るい社会賞、青丘出版文化賞、平和・協同ジャーナリスト基金賞ほか受賞。


『抗い』の舞台
【筑豊】
福岡県筑豊地方では、明治以降、国の発展のため炭坑開発が進められていた。巨大なエネルギー資本が投入され、繁栄と共に過酷な労働や貧困に苦しめられた地域であった。林は筑豊に渦巻く様々な歴史の真相、国のエネルギー政策に翻弄された名もなき人々を記録してきた。

【アリラン峠】
筑豊の旧産炭地には、今もアリラン峠と呼ばれる場所がある。そこは、かつて日本軍に徴用された朝鮮人たちが炭鉱に向かう時に歩いた道。しかし、その名は地図に載っていない。この近辺には、過酷な強制労働や人種差別に苦しんだ朝鮮人たちの、墓碑銘すらない小さな墓石が人知れず置かれている。

【大刀洗飛行場】
福岡県朝倉市、筑前町、大刀洗町にまたがり、旧陸軍の西日本の航空拠点として1919年に完成。当時は「東洋一の飛行場」といわれ日本各地や中国大陸、朝鮮半島から南方に向かう中継基地の役割を果たした。1945年に配備された3トンの巨大爆弾を搭載する重爆特攻機「さくら弾機」が、何者かによって放火される事件が起きた。

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