幸福は日々の中に。
「普通」という曖昧な海を
泳いでいるみんなへ。
2016年/日本/73分/silent voice 配給
(c) silent voice/werner penzel film production

茂木綾子、ヴェルナー・ペンツェル
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知的障がい者施設 鹿児島しょうぶ学園

時が止まったような不思議な居心地の良さ、もしかしたら未来の世界なのか、そんな目眩のような感覚に襲われるのは何故だろう。しょうぶ学園では「ノーマル」と「スペシャル」の境界を超えて、私たちは「人」として日々なにを共有しているのか再確認することができる。現代社会はさまざまな局面で、寛容さを失い始めているように思えてならない。この作品は、多様さとか寛容さとはなんなのか、説明抜きに伝えてくれるだろう。

今まで当たり前だと信じてきたことが、少し違った風景となり見えてくるかもしれない。

しょうぶ学園のアート、クラフト作品の展示は東京都美術館の「楽園としての芸術」展(2015年)をはじめ全国各地で開催され、nui projectのシャツは初日でほぼ完売が定番。音楽隊のotto&orabuも日本各地で公演し、音楽家の高木正勝やUA、おおたか静流らとの共演も多数。アート、クラフト、音楽ともに全国に熱烈なファンを持つ。作品に魅了されしょうぶ学園を訪れた人々は、園生が働くカフェでパスタを食べながら「人生が変わるような体験」と思わず口に出す・・・。不思議な風景に出会う73分。
90年代に伝説となったインディペンデント映画『ステップ・アクロス・ザ・ボーダー』を制作したドイツ人映像作家ヴェルナー・ペンツェルと、『島の色静かな声』(08)を制作した、写真家でもある茂木綾子による共同監督作品。

しょうぶ学園とは?(鹿児島市吉野町)
障がいを持つ人たちが地域社会でよりよく暮らしていくために、友好的で安全で、のびのび過ごせる環境を提供している。ものづくりを通し、人が本質的に備えている創造する力を引き出し、恊働を通してよろこびをわかちあえるコミュニティーづくりを実践している。人と人がささえあい、つながりあい、つくりだす暮らし、創造的な福祉事業の可能性に貢献し続けている。敷地内には、入所、通所のための施設に加え、カフェ、ベーカリー、蕎麦屋、工房、ギャラリー、ショップなどが点在する。園生と職員による音楽隊otto&orabuは日本各地で公演している。

僕たちは、彼らに社会の秩序というものを教える立場ではない。
彼らから精神的な秩序を学ぶべきだ。

学園長 福森伸

芸術という行為は、心の奥底で震えている命の鼓動の発散なのだと思う。
その鼓動を心から外に出すためには、心の摩擦がない
とても純粋な心の通り道が必要な気がする。

ミナ ペルホネン 皆川明


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