ウォーナーの謎のリスト
日本を愛した男たちがいた。
2016年/日本/116分/シネマボックス 配給

金高謙二
志賀廣太郎、ジェームス・コニチェック、市川和也 ほか
1,300円 【公開初日前日まで販売】
一般 1,800円/専門・大学生 1,500円
シニア 1,100円/中学・高校生 1,000円
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大統領の親電は天皇に届いたのか?

第二次世界大戦の舞台裏。日本の文化財を救おうとした外国人たちがいた。米国人美術家ラングドン・ウォーナーもその一人。日本において空爆すべきでない151ヶ所のリスト「ウォーナー・リスト」を作成した人物である。
また、世界最大規模を誇る古書店街神田神保町。実はこの一画は、太平洋戦争中空襲を受けなかった。そこには、夏目漱石の門下で、親日家のロシア人の存在が大きく関与されたと言われている。果たして、当時の日本に暮らし、日本文化に触れた外国人たちによって、日本の文化財は本当に救われたのだろうか?「ウォーナー・リスト」には、国宝から個人所蔵の宝まで150を超える日本の文化財リストが記されている。例えば、平泉・中尊寺、長野・善光寺、日光・東照宮、出雲大社、鎌倉・大仏、伊勢神宮、厳島神社、延暦寺、平等院、薬師寺、法隆寺、高野山の30の寺院、桂離宮、清水寺、竜谷大学附属図書館、大阪市立図書館、東洋文庫、早稲田大学・仏教図書館と博物館、東京帝国大学・図書館と文学部史料編纂所書庫、上野公園、東京美術学校、東京帝室博物館、皇居、明治神宮、帝国ホテル、団伊能私設コレクション、岩崎私設コレクション(静嘉堂文庫)、前田侯爵私設コレクション、細川私設コレクション(永青文庫)等々。
これだけのリストを外国人がなぜ作れたのか?その背景には、日本人の有力な力があった。歴史家でありイエール大学の教授であった朝河貫一。彼こそがウォーナー・リストに多大な影響を与えた日本人である。
また、文化財を保護する目的と人道主義の立場から、ウォーナーと朝河は、太平洋戦争を回避する工作を試みた。それは、ルーズベルト大統領から天皇に親電を送るという大胆な発想だった。この100万分の1の可能性に賭けた男たちの手紙から当時の状況が紐解ける。文化を残す意義。文化財とは人類共通の結晶であり宝であると。
アメリカ国立公文書館、議会図書館に残された資料、イエール大学図書館、ハーバード大学図書館、ボストン美術館、台湾国立図書館等の資料をもとに、30名に上る証言者たちが太平洋戦争に隠された知られざる史実を語っていく。
この映画は、第二次世界大戦に隠された知られざる歴史巨編である。


「戦争は狂気である。」我師、新藤兼人はこの言葉を腹に据え100歳まで映画を撮り続けた。
戦争は殺戮以外に人間の尊厳となる文化遺産を破壊し続けてきた。異国の文化とはいえ、それらは人類共通の財産のはずである。この題材を通して、第二次世界大戦中に日本の文化財保護のために奔走した人々の想いの一端に触れてみたい。彼らは単に文化財だけを救おうとしたのか?それは人間を救うことにつながらないのか?そして、戦争回避につながらないのか?
戦禍の中で、狂気に立ち向かい勇気ある行動を取った人々の真実を見つめ描きたい。文化財は、人類誕生600万年のDNAが受け継がれた結晶である。その国の文化財の中には、人間の歴史、生活、生き方、考え方、すべてが詰まっている。文化を残すとは、人類の叡智、そして心を後世に継承する事だと思う。そういう強い思いでこの映画を作りたい
(監督
金高謙二)

8/12(土)11:45回
金高謙二監督 舞台挨拶予定
※当日本作ご鑑賞の方のみ対象

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